四番山笠 西流(博多祇園山笠 2024年)
舁き山笠を奉納。公開場所は福岡市営地下鉄「呉服町」より徒歩5分、西鉄バス「蔵本」より徒歩1分。(下記の地図参照)
舁き山笠
標題:夢遥望大海
(ゆめはるかにたいかいをのぞむ)
人形師:西川 直樹
<標題の説明>
一五八七年(天正十五年)九州征伐の途次、豊臣秀吉は博多の街のさらなる繁栄を願い、大掛かりな町割りを行いました。その際、秀吉が滞在した地に、豊国神社が鎮座していると伝わっております。
聖一国師による悪疫退散の祈祷行脚に起源を持つ山笠は、博多の街の安寧を願う神事であります。現在、太閤町割りと呼ばれる政を行った秀吉もまた、街の再整理によって博多の繁栄と安寧を願った一人です。夢、遙かに大海を望む。
九州平定を前に、博多の地を訪れた秀吉は、古くから外つ国へと開かれたこの博多の海を望み、天下統一というみずからの夢を、その胸に熱く刻んだことでしょう。
混迷を深める現代において、博多の街だけではなく、世界の安寧と繁栄を願う。その一念から、大海を望み大いなる夢に想いを馳せる秀吉の姿に私たちの願いを託さんと思い、今年の表題といたしました。