十五番山笠 新天町(博多祇園山笠 2024年)
昭和24年、博多部外の地に山笠が初めて建てられたのが、福岡市中央区天神にある新天町の飾り山笠。公開場所は、福岡市営地下鉄「天神」より徒歩3分、西鉄バス「天神新天町入口」より徒歩1分、「天神ソラリアステージ前」より徒歩4分ほど。(下記の地図参照)
飾り山笠
< 表 >
標題:武門之棟梁清盛
(ぶもんのとうりょうきよもり)
人形師:小副川 太郎
<標題の説明>
平清盛は、平安後期に最初の武家政権を築いた英傑である「保元の乱」で戦功を挙げ、大宰府政庁長官級の官位を得て、博多を掌中のものとする。清盛は博多商人を通じた日宋貿易を押し進め、財力や権威は飛躍的に高まった。京での騒乱は続き、「平治の乱」(1159年)が起こる。武家の最高実力者である清盛は、隙を突かれるが、反転攻勢に出る。二条天皇は清盛の屋敷がある六波羅へ避難。藤原信頼、源義朝方が攻め寄せたものの清盛は全く動じない。黒糸威鎧を着込み、黒馬にまたがった堂々たる姿で味方の動揺を鎮めた。一方、清盛の嫡男・重盛(博多松囃子は重盛への報恩が起源)が活躍。馬を矢で射られ落馬しながらも、堀川の材木の上に降り立ち奮戦した。 今年2月、国は旧冷泉小学校跡で見つかった石積遺構(博多遺跡)を国史跡に指定。日宋貿易の港湾拠点であり、清盛の業績の大きさを伝える遺構だ。本年は節目の年に博多の隆盛を支えた恩人への感謝を込めた標題である。
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<見送り>
標題:サザエさん
人形師:小副川 太郎
<標題の説明>
長谷川町子先生原作「サザエさん」。温かさと楽しさ、そして平和な家族の代表のように誰からも愛され親しまれております。